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勝興寺「平成の大修理」見学
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大人の遠足、大人のあそび、大人の休日 ・・・など
“大人の”という言葉を戴くだけで、その魅力を更に増すものがあります。
学生を卒業して久しい人にとっては懐かしさを感じさせる“社会科見学”も、
この一つではないでしょうか。
先日の記事でご紹介した
勝興寺「平成の大修理」の現場見学は、
きっと“大人の社会科見学”にあたるのだと思います。
大広間や台所などを覆う素屋根のなかに何度か入らせてもらいましたが
訪れるたびに変化があって、本当におもしろいのです。
◆ 一足先に修理を終えた唐門
今月なかばに見学した際には、
どこに使われていたものなのかを細かく記して並べてある木の板や
職人さんによるメモの下に分類された瓦など
数か月前には陳列されていなかった勝興寺の“欠片”を、つぶさに見ることができました。
そして、職人さんたちによる「杮葺き(こけらぶき)」の作業も
上から眺めたり、近くで見つめてみたり。
傷んだ部材に新しい木材を接いだ様子には
「色が違いすぎて浮いちゃうんじゃ?」と思ってしまいましたが、
先に修理を終えた本堂をよ〜く見ると、同じ方法がとられている箇所があって
新しい木材もしっくりなじんでいました。
違いがはっきりとわかるので、両方見学される方は修理現場を先に見るのがオススメ。
また、9:00-16:00となっている見学可能時間のうち、
12:00〜13:00の1時間と10:00〜と15:00〜の各30分程度は
職人さんたちの休憩時間となっています。
「せっかくなら職人技をこの目で見たい!」という場合には
上記の時間をさけた方が、良さそうです。
日々変化してゆく重要文化財の舞台裏。
この機会に、のぞきに行ってみてはいかがでしょうか。
◆ 本堂では愛嬌のあるこんな香炉も、みなさんをお待ちしています
(tt)
自動車の運転免許を取ったはいいけれど
何年も自分で運転することなくきてしまった私は
車内が音で満ちるのが苦手でした。
運転に集中しなければいけないのに、音に意識が向いてしまうからです。
ペーパードライバーであったこと以前に資質の問題なのでは・・・と言われてしまいそうですが
心底共感してくださる方も、広い世の中には、きっといるはず。
今では、音楽でも会話でも、ほどほどに意識を配分できるようになり
“経験は人を成長させてくれるものなんだな〜”と、感慨深く思うことも。
運転中に限らず、音楽は気持ちや生活そのものも豊かにしてくれる、素晴らしいパートナー。
まったく同じ演奏はひとつとしてなく、その儚さゆえに
小説家・三島由紀夫による「金閣寺」では “生命に似ている” と表現されていました。
その日その時、その場所で奏でられる音楽は
そこにいる人たちだけが耳にすることができるもの。
今週末に行われる【Little Wing コンサート】+【SONGS Little Wing LIVE】は、
総勢20名のビックバンドやジャズコーラス、ギターの弾き語りまで
さまざまな“音”を楽しむことができます。
“今、ここだけ”の、生の演奏に浸る心地よさ。
たくさんの方に、味わっていただきたいものです。
(tt)
“登山を始めるなら秋がおすすめ”だと、知人から聞いたことがあります。
気候も良く色とりどりの紅葉が楽しめる秋。
なるほど、と納得して連れて行ってもらった山の景色は
それはそれは素晴らしかったです。
登山とまではいかなくとも
いつもと違った景色が眺められて、かつ
てくてく歩くのにいい場所はないものか・・・と訪れた「正法寺」。
大伴家持ゆかりの地である伏木に位置する同寺は
野趣あふれる自然美のなかに参拝道があり、
四国八十八カ所巡礼を再現する石仏がそこかしこに安置されています。
◆ 参道の入り口には、映画「トリック」に出てきそうな案内板が
◆ お行儀よく並んでます
◆ 涅槃図を表したものも
◆ お釈迦様が入滅されて悲しいね・・・
◆ ただいま考え中
みどり豊かな敷地内で、それぞれに違う大きさや表情の石仏を眺めていると
信仰心がさほどではなくとも
なんだか穏やかな気持ちになれてしまうのですから、人間って不思議です。
勝興寺や万葉歴史館からもほど近い立地のこちらのお寺。
伏木方面に足を延ばされた際には、心洗われる体験を、ぜひ。
(tt)