氷見線がますます進化!今しか味わえない「レトロな列車」を便利に乗ってきました!
国鉄時代の車両が走るJR氷見線は16.5km、全8駅と非常に短い路線ながら、地元の足として、さらに日本屈指の絶景路線として愛されています。そんな氷見線は2026年3月から全線で交通系ICカードが利用可能となり、ますます便利になりました。
今後はさらに新型車両への置き換えやダイヤの刷新などどんどん進化していく予定ですが、同時にこのレトロな車両が無くなる寂しさもあります。まだまだ見ておきたい氷見線ですので、便利になった交通系ICを使って乗車してきました。
掲載日 :2026.03.21
ライター:にっしー(高岡ナビライター)
目次

【高岡駅】出発前から見どころがたくさん
起点となる高岡駅は、北へ向かう氷見線、南へ延びる城端線(じょうはなせん)、そしてあいの風とやま鉄道と路面電車の万葉線も乗り入れるターミナル駅で見どころがたくさんあります。

今や多くの主要駅が高架化されていますが、高岡駅は貴重な地上ホームのまま。駅の南北を結ぶ自由通路からは、改札を通らなくても広大な構内を一望できます。駅構内には氷見線・城端線の車庫も併設されているので多くの列車が見られ、そこでの入れ替え作業も見ることができて面白いです。

さらに雪国ならではのラッセル車が待機する姿や、富山方面からやってきた貨物列車が機関車の前後を付け替え、進行方向を変えていく「機回し(スイッチバック)」もここで見ることができるため見ていて飽きません。かつて「特急銀座」と呼ばれた北陸本線の名残である、驚くほど長いホームには少し切なさを感じますが、それもまた高岡駅の歴史を感じることができます。
交通系ICを使って高岡駅から氷見駅へ【乗車レポ】
2026年3月14日、ついに氷見線・城端線の全線で交通系ICカードが利用可能になりました!これまでは高岡駅〜新高岡駅間のみの対応でしたが、これからは「あいの風とやま鉄道」や「IRいしかわ鉄道」からも切符の買い直しなしでスムーズに乗り継げます。現金の準備を気にせず旅ができるのは、便利です。
ただ、私はたまにしか列車に乗らないので「エラーで止められないか」と毎回ドキドキしながら改札を通ります。今回"も"無事通過!
氷見線は、改札を抜けて右側に進む「7番のりば」から出発します。景色を楽しみたい方は、進行方向の右側をキープするのがおすすめ。この日は晴天の祝日ということもあり、「本当にローカル線?」と驚くほど多くの乗客で賑わっていました。

ホームに佇むレトロで重厚な姿がたまりません。電車と違い、停車中も大きなディーゼル音を響かせています。
高岡駅を出てしばらくは、学校や住宅の塀すれすれを走り抜けるので、ここもまた面白い。そして「越中国分(えっちゅうこくぶ)駅」を過ぎると、風景は一変、オーシャンビューとなります!

「越中国分駅」のホームからの眺め。いよいよ、ワクワクする瞬間です。

どーん!と、ここの砂浜の海が本当にきれい!

周りの方が「海の上を走っているみたい!」と話していましたが、まさにその通り!

進行方向後ろを振り返ると3,000m級の立山連峰が海の向こうに見えてくる!世界でも稀な景色とのことです。

雨晴海岸のシンボル「女岩(めいわ)」。数日前の引き潮では、岩まで歩いて渡れる砂の道が現れるという珍しい現象もあったそうです(現在は潮が満ちて封鎖されていました)。

氷見線のメイン「雨晴海岸」! 多くの方がこの列車を撮っていました。
2025年12月に上りホームが拡張され、新しく展望デッキが設置された「雨晴駅」。ここで多くの方が降車されましたが、それでも車内はいっぱい。今日の雨晴海岸はきっと素晴らしいだろうな……と思いつつ、終点を目指しました。

約30分の乗車で終点の「氷見駅」に到着。 この先、線路が繋がっていない終端駅。哀愁が漂います。

帰りの氷見駅からもICを使って乗車。


帰りは、この連結部分を見たりレトロな車内を堪能しました。
【雨晴駅】周辺は絶景スポット
富山県内でも有名な絶景スポット「雨晴海岸」最寄りの「雨晴駅」。 氷見線は1度下車すると次の乗車時間まで長い待ち時間がありますが、ここはあっという間。海岸沿いをぶらぶらしたり、道の駅「雨晴」で買い物を楽しんでいると時間が足りないくらいです。
ここは立ち寄りたい
道の駅「雨晴」
絶景を見ながら楽しめるカフェや、地元の魅力たっぷりのお土産コーナーがあります。見晴らしがいい展望台もあり、雨晴に来たら必ず立ち寄りたい場所!
こちらの記事で詳しく紹介しています。

【伏木駅】は歴史の街
高岡駅から3つ目、雨晴駅の2つ手前に位置する「伏木(ふしき)駅」。ここは、かつて越中国の国府が置かれ、万葉歌人・大伴家持が赴任した場所としても知られる、高岡の歴史が凝縮された街です。
「伏木気象資料館(旧伏木測候所)」や国宝「勝興寺」なども駅の近くにあり、ゆっくり歩いて周ることができます。
Column
週末はお手軽に乗れる【観光列車べるもんた】も!
観光列車と聞くと「高額で敷居が高そう」というイメージがありますが、週末を中心に氷見線・城端線を走る「べるもんた(ベル・モンターニュ・エ・メール)」は、通常の乗車料金にプラス530円の座席指定券を追加するだけで乗車できてしまいます。
ただし、完全予約制で、1か月前の予約開始とともに人気座席はすぐに埋まってしまうそうなので、早めの計画が肝心です。
車内はまさに「走るギャラリー」。井波彫刻などの伝統工芸品が展示され、落ち着いた空間が広がります。雨晴海岸の絶景ポイントでは、列車が一時停車(または徐行)してくれる嬉しいサービスも。地元のガイドさんによる丁寧な解説を聞きながら眺める富山湾は、いつもの車窓とは一味違う特別なものに感じられます。
【べるもんた乗車ガイド】
- 運行日: 土曜日は「城端線」、日曜日は「氷見線」を中心に運行(※詳細は公式HP)
- 乗降駅: 全区間乗る必要はなく、途中駅でも乗降車可能(停車する駅のみ。氷見線運行便は、城端線の新高岡駅・砺波駅からも乗降車可能です)
- 乗車予約:JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」又は、JR主要駅の「みどりの窓口」
- 食事: 車内で楽しめるお寿司などの食事セットは、乗車日の3日前17:00までに別途予約が必要です。
城端線もおすすめ
氷見線は片道約30分の短い乗車でしたけれど、音、揺れ、内装などレトロで独特の雰囲気は私には懐かしく思えました。2029年に新型車両導入予定とのことで、この車両が無くなってしまった時に、「もっと乗っておけばよかった!」「しっかり見ておけばよかった!」 と後悔しないようにまだまだ楽しんでみようと思っています。
また、高岡駅から南に延びる城端線もまた趣の異なる路線で、散居村の美しい風景や、終着駅の城端駅周辺の街並みなど氷見線とは違う富山の原風景を見ることができます。

























