【高岡】伝統工芸の器で楽しむ!おしゃれなカフェ・レストラン5選+お土産店
料理の美味しさはもちろんですが、実は「器」や「空間」にも注目したい飲食店があります。
高岡銅器をはじめとする高岡の伝統工芸の技が光る食器やインテリアが使われ、食事の時間そのものが、ものづくりの魅力に触れるひとときに。
今回は、そんな高岡の伝統工芸に出会える飲食店をご紹介します。
掲載日 :2026.01.26
ライター:朴木 まう
目次

伝統工芸の寿司皿で味わう、高岡ならではの一貫「粋鮨 高岡店」
高岡市の人気店氷見回転寿司 粋鮨 高岡店では、富山の寿司文化と伝統工芸を同時に楽しめる、観光客注目の新たな取り組みが始まりました。
高岡市を拠点に活動する ツギノテ実行委員会 と連携し、富山県のブランドプロジェクト「寿司といえば、富山」とも連動。県内23人の職人・作家が手がけた一点ものの「工芸寿司皿 SUSHI PLATE」を、実際の寿司提供に使用しています。漆芸、彫金、金属着色、ガラスなど、多彩な技法によって制作された寿司皿は全44種類。
そのうち10種類の皿が、実際に粋鮨高岡店で提供される「氷見朝とれ三種」「粋鮨自家製三種」に使用されています。寿司を口に運ぶ前、まず目を引くのは皿そのものの存在感。一枚一枚異なる表情を持つ工芸皿に合わせ、粋鮨の職人が丁寧に握ります。

〈「工芸寿司皿 SUSHI PLATE」を粋鮨高岡店に寄贈した、ツギノテ実行委員長 羽田純氏〉
店内には、参加する23人の作家すべての作品が展示されており、制作背景や作家紹介もあわせて楽しめます。食事をしながら、高岡のものづくり文化に触れられる点も、大きな魅力です。
「オリイブルー」で世界的に知られるモメンタムファクトリー Oriiの折井氏は「寿司と伝統工芸、これまで交わることのなかったものが一つになり、新たな可能性が生まれた。」と喜びを語ります。
一方で、若手作家にも平等にチャンスが与えられている点も、このプロジェクトの特徴です。
なお、工芸寿司皿で提供されるメニューは数量限定。使用される皿も10点のみのため、希望する方は早めの来店がおすすめです。富山湾の旬の魚、そして高岡が誇る伝統工芸。“食べる”だけでなく、“見る・感じる”体験を楽しめる粋鮨高岡店です。
店舗情報
ちょっと変わった「タリーズコーヒー」高岡おとぎの森公園店の店内のあちこちに、高岡の伝統工芸の技
一見すると、公園内の広々した空間が特徴のタリーズコーヒー 高岡おとぎの森公園店。けれど店内を見渡すと、食器やインテリアの随所に、高岡の伝統工芸ならではの職人技が光ります。鋳物や漆などを使った高岡の伝統工芸の技術を活かしたインテリアが特徴です。金箔や銀箔を用いたライト、青緑が印象的な金属着色加工がされたピクトグラム、カップ型が愛らしいペンダントライトなど、細部まで見どころが満載。
店内のボードに並ぶのは、スタッフやお客さんたちからのメッセージと真鍮製マグネット「mona BRASS MAGNET」。mona BRASS MAGNETは4種類の研磨方法が施され、キラキラとした金属が空気や光、人の手に触れることで生まれる「経年変化」によって、それぞれ育って徐々に新たな表情を見せてくれます。訪れるたびに変化を確かめたくなり、何度も通って観察したくなる楽しさも魅力です。実際に「タリーズコーヒー 高岡おとぎの森公園店」で見て、手に取って楽しんで、お土産リストに入れてくださいね!
〈クラフトフェア「ツギノテ」でも話題になった「mona BRASS MAGNET」〉
佐野政製作所のディレクターで職人の佐野秀充さんのセンスとアイディアです。(佐野政製作所公式インスタグラム)
また、「ベビーファースト」を実施しており、ベビーカーごとゆったり入れる広々とした店内に、飽きずに過ごせるキッズスペースも完備。
店内では1枚ずつ購入できるオムツの用意もあり、子育て世代にとって心強い存在です。コーヒーを味わいながら、ものづくりのまち・高岡の魅力とやさしさに出会える、ちょっと特別なお店です。
高岡おとぎの森公園展望台からは北陸新幹線や、天候がいい時には立山連峰が見渡せます。遊具で遊んで、展望台に登って、たくさん遊んだらタリーズコーヒー 高岡おとぎの森公園店へ!きっとくつろぎながら素敵な出会いを楽しめますよ。
店舗情報
タリーズコーヒー 高岡おとぎの森公園店
〒933-0826 富山県高岡市佐野1342
【営業時間】8:00~20:00
【定休日】火曜
【電話番号】0766-30-2220

富山県民のソウルフード鍋焼きうどん「糸庄」初の高岡市の店舗にも伝統工芸の技術
富山のB級グルメを代表するのが、創業昭和47年(1972年)の老舗うどん店「糸庄(いとしょう)」。富山県内外から熱烈なファンが訪れる、もつ煮込みうどんの専門店として知られています。
独自の味噌ベースににんにくを効かせた深い旨味のスープに、豚もつをたっぷりと煮込み、もっちりした氷見うどんを合わせた一杯。湯気と香りだけで食欲を刺激する、富山の冬の定番でもあり、県民にも愛されるソウルフードです。
平日・休日問わず人気で、特に寒い時期には長い行列ができることもしばしば。(茹だるような夏の暑さの日はあっさり入店できることも!)平日の開店直後や13時半以降が狙い目だという声もありますが、来店日や天候、時間帯によって状況は大きく変わります。確実に並ばずに入れる時間帯があるわけではないため、時間に余裕をもって訪れるのがおすすめです。
なお、糸庄 高岡店では、トイレのプレートにも注目したいところ。
高岡市内で唯一の「糸庄」となるこの店舗には、高岡の着色職人の技術が生かされたプレートが使われています。渋く落ち着いた色合いは存在感があり、その美しさに思わず足を止めて見入ってしまうほど。食事だけでなく、こうした細部にまで、ものづくりのまち・高岡らしさが感じられます。
「着色職人」という仕事を市内外に広く広めることに努める職人さんもいます。色政4代目の野阪和史さん(写真中央)は、「髭の着色職人」としてSNSを通して着色職人という職業を身近な伝統工芸として紹介する活動や、「伝統産業青年会」に所属し、高岡の伝統工芸を県内外の子どもから大人までに、魅力や楽しさを伝えています。トレードマークはカラフルな「あごひげ」。明るく気さくなキャラクターの職人さんが多いのも「伝統産業青年会」の特徴です。
糸庄高岡店で、美味しいうどんをいただいた後にはトイレの扉できらりと輝くプレートにも注目することをお忘れなく!
店舗紹介
糸庄 高岡店
〒933-0064 富山県高岡市宝町2−5
【営業時間】11:00~14:30, 17:00~20:30
【定休日】木曜
【電話番号】0766-30-3831
【ホームページ】https://www.itoshou.com/

高岡大仏を眺めながら銅器でいただくコーヒーが最高!amida coffee(アミダコーヒー)
amida coffee(アミダコーヒー)は、高岡大仏のすぐ隣にある、大仏参拝とあわせて立ち寄りたいカフェです。
高岡の伝統産業・高岡銅器で作られたスタイリッシュなカップで味わうコーヒーは、旅のひと休みにぴったり。なかでもアイスコーヒーは、キンキンに冷えた心地よい口当たりで、歩き疲れた体をやさしく癒してくれます。

高岡大仏をかたどった「大仏カステラ」です。銅器の町・高岡らしい美しい焼き型で焼き上げられており、思わず見入ってしまう佇まい。食べる前につい写真を撮りたくなる一品で、旅の思い出や手土産にもおすすめです。
2階席からは高岡大仏を間近に眺めることができ、静かで落ち着いた時間が流れます。実はこの高岡大仏、地域の家庭にあった銅製のかんざしなどを集めて作られたもの。店長の福岡さんはボランティアガイドとしての顔も持ち、運が良ければ、観光が少し深くなるような高岡ならではの話を聞けるかもしれません。
店舗情報
amida coffee(アミダコーヒー)
〒933-0032 富山県高岡市定塚町1238
【電話番号】0766-75-8377
【営業時間】9:30〜18:30(イベント開催時等は変更あり)

昆布×手作り 山町ヴァレーの「クラフタン」はその名とおり全てが五感で味わうクラフトの一軒
高岡の歴史ある町並み・山町筋。その一角にある複合施設「山町ヴァレー」内に店を構えるのが、クラフタンです。
富山の食文化を語るうえで欠かせない「昆布締め」を軸に、魚介はもちろん、野菜や肉まで多彩な食材を独自の発想で仕上げた料理を提供しています。
クラフタンの魅力は、料理だけにとどまりません。料理を盛り付ける器には、昆布をデザインしたオリジナルの皿に加え、高岡が誇る伝統工芸「高岡銅器」や錫製品の皿も使用されています。金属ならではの重厚感と静かな存在感が、昆布の旨味をまとった料理を引き立て、一皿そのものが作品のような佇まいを見せます。
味わうのは、料理と器、そして空間が一体となった「クラフト」。とろろ昆布・ととぼち(すり身)・銅器、富山らしさの詰まった一皿です。
山町筋の散策途中に立ち寄れば、高岡のものづくりと食文化を五感で感じられます。特別なひとときをどうぞ。
Column
クラフタン
〒933-0914 富山県高岡市小馬出町6 山町ヴァレー内
【電話番号】0766-75-9013
【営業時間】11:30〜14:00/18:00〜22:00 ※夜は完全予約制
【定休日】無休
【公式サイト】https://craftan.jp/

【お土産編】伝統工芸をお土産に イオンモール高岡内のセレクトショップ「高岡伝渡」
高岡の伝統工芸のひとつである錫(すず)製品。
その魅力を世界へ発信し続ける工芸ブランド「能作」の製品が、店内で来訪者を迎えてくれます。日常使いの器からアート性の高い作品まで、現代の暮らしに寄り添う高岡のものづくりを象徴する存在です。
実は、「高岡伝渡」という店名の名付け親であり、ロゴ文字を手がけたのは、株式会社能作 代表取締役会長・能作克治氏。「店舗のブランドコンセプトが伝わりやすい」と、関係者からも高い評価を受けています。
店内では、夏の風物詩である風鈴が涼やかな音色を奏で、訪れる人の五感を楽しませてくれます。素材や形、音色の異なる風鈴が並び、見て、聴いて、自分好みの一品を選ぶ時間もまた魅力のひとつです。
贈り物や旅の記念として人気なのが、気軽に手に取りやすい箸置き。
また、モメンタムファクトリー Oriiの壁掛け時計は、空間を選ばず自然に馴染み、「掛けるだけで部屋の印象が変わる」と新築祝いなどに人気の商品です。
さらに、伝統工芸品に加え、遊び心あふれるアイテムも充実。
SUKENO の寿司ソックスは、国内外の観光客から人気を集めています。店内の内装にも高岡の着色技術などが随所に取り入れられており、細部まで見どころが尽きません。
リブランドを経て、より一層魅力を高めた「高岡伝渡」。
高岡の伝統工芸を身近に感じ、選び、持ち帰ることができる場所として、観光の立ち寄り先にもおすすめです。しかも新幹線「新高岡駅」近く、イオンモール内。アクセスも良好です。
「この作品に出会えてよかった」と感じられる一品に、きっと出会えるはず。高岡を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。
店舗情報
まとめ
高岡市内には、高岡の伝統工芸の技が光るお店が多数あります。掲載店以外にも様々な場所で様々なシーンに使用されています。ぜひ探してみて、見つけたらぜひ教えてくださいね。また、伝統工芸の職人というと、遠い存在のように感じられる方もおられるかもしれませんが、若手職人の皆さんは驚くほどにフレンドリーでユニークな方ばかり。みなさんのリクエストがあればこちらも深掘りしてご紹介したいと思います!

































ドライブ旅行と美味しいもの探しが趣味です。
高岡市在住歴13年目。まだ自身も読者さんも知らない高岡市の魅力があるはず!
そんな思いで日々取材、執筆しています。