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高岡市美術館で7月28日(土)〜9月9日(日)に日本を代表するアニメ背景画家・美術監督である山本二三(にぞう)氏 の作品の展覧会「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展〜天空の城ラピュタ、火垂るの墓、時をかける少女〜」が開催されることは、当ブログで以前に紹介し(→こちら)、その関連イベントや(→こちら)、写真コンテストを紹介してきましたが(→こちら)、いよいよ7月28日(土)から始まりましたので、さっそく7月29日(日)に行ってきました。
「天空の城ラピュタ」「火垂るの墓」「時をかける少女」など、幅広い世代に愛され続ける名作アニメを彩った背景画やスケッチなど161点が勢揃いした展覧会です。(あえてキャラクターは排しています。)
山本二三展は昨年の7/16(土)〜9/25(日)に神戸市立博物館で開催され(→公式記録はこちら、公式ブログはこちら)、その後は1/7(土)〜1/31(火)にイオンモール盛岡、4/14(土)〜6/3(日)は高知県立美術館と地方巡回している展覧会の一環です。
高岡市美術館で開催の後は、9月22日(土)〜10月31日(水)は北野カルチュラルセンター(長野県)(→公式ブログはこちら)、2013年2月9日(土)〜3月10日(日)は大垣スイトピアセンター(岐阜県)へと巡回し、引き続き宮城県など、最終的には全国12か所、2014年秋まで巡回の予定だそうです。
10時頃に行ったのですが、9時半からの整理券の配布は早くも終了(しかも図録の購入が条件)。
もののけ姫「シシ神の森」写真撮影コーナーが設置されています。
グッズの販売は地下1階のミュージアムショップです。
7月27日(金)のブログで7月29日(日)午前中に高岡古城公園で高岡城跡の発掘調査の現地説明会があることをお知らせしましたが(→こちら)、当ブログの筆者もさっそく行ってきました。
今回の見学会は、高岡城跡(高岡古城公園)にある射水神社境内地で、1609(慶長14)年に加賀藩2代藩主前田利長が高岡城を築城した時のものとみられる石積み遺構が見つかったことによるものです。
今回の発掘調査の射水神社境内の試掘溝で見つかった石積み遺構の最大の石(縦55cm、横35cm)の表面には「卍」の刻印があり、現存する高岡城跡の石垣にも「卍」の刻印があることなどから、高岡市教育委員会ではこの遺構は高岡城築城期のものと推定しています。また、今回の発掘地点のすぐ西側の本丸広場の昨年(2011年)の調査では、藩政期の整地層で礎石が広範囲に見つかっており、高岡市教育委員会ではそれらの礎石を前田利長が住んだ本丸御殿の礎石と想定しており、今回見つかった石積み機構は本丸御殿と関連のある建物跡の可能性があるとしています。
今回の発掘調査は射水神社境内を含めて本丸の4地区で行われ、全ての発掘地で高岡城築城時の土層が良好な状態で残存しているのが確認されたとのことです。貫土橋(朝陽橋)周辺では、細かい石を敷き詰めた栗石層の上に人為的に作られた盛り土も見つかったそうです。今回の発掘調査は今から埋め戻されることになっており、今後のことはまだ正式には何も決まっていませんが、少なくとも本丸のあった地区は地下に築城時の遺構などが良好な状態で保存されていることがわかり、高岡城の歴史的な価値がなお一層高まりましたので、これらの貴重な遺構の今後の更なる発掘調査に期待が持てますね。
朝陽橋を渡ると、貫土橋(朝陽橋)周辺で見つかった、細かい石を敷き詰めた栗石層の上に人為的に作られた盛り土の説明を受けます。
児童公園地区では説明はなく、フェンスの外から眺めるだけ。ただし、後ほど射水神社境内の発掘地の説明で、ここの説明もしてくれました。現地表面の約1.3m下から築城時の整地層が確認されたそうです。
本丸広場の南の入口あたりの発掘現場。本丸の出入り口「虎口」があったとされる場所で、舗装の砂利を除去しただけで、地下10cmに築城時の整地層が確認されました。
射水神社境内の試掘溝です。写真の一番大きな石の表面に「卍」の刻印が見つかりました。
射水神社境内の試掘溝の全体像です。
(SH)