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2012年7月29日

7月29日(日)午前中の高岡古城公園での高岡城跡の発掘調査の現地説明会に行ってきました。

カテゴリー :イベント


 7月27日(金)のブログで7月29日(日)午前中に高岡古城公園で高岡城跡の発掘調査の現地説明会があることをお知らせしましたが(→こちら)、当ブログの筆者もさっそく行ってきました。
 

 今回の見学会は、高岡城跡(高岡古城公園)にある射水神社境内地で、1609(慶長14)年に加賀藩2代藩主前田利長が高岡城を築城した時のものとみられる石積み遺構が見つかったことによるものです。
 

 今回の発掘調査の射水神社境内の試掘溝で見つかった石積み遺構の最大の石(縦55cm、横35cm)の表面には「卍」の刻印があり、現存する高岡城跡の石垣にも「卍」の刻印があることなどから、高岡市教育委員会ではこの遺構は高岡城築城期のものと推定しています。また、今回の発掘地点のすぐ西側の本丸広場の昨年(2011年)の調査では、藩政期の整地層で礎石が広範囲に見つかっており、高岡市教育委員会ではそれらの礎石を前田利長が住んだ本丸御殿の礎石と想定しており、今回見つかった石積み機構は本丸御殿と関連のある建物跡の可能性があるとしています。
 

 今回の発掘調査は射水神社境内を含めて本丸の4地区で行われ、全ての発掘地で高岡城築城時の土層が良好な状態で残存しているのが確認されたとのことです。貫土橋(朝陽橋)周辺では、細かい石を敷き詰めた栗石層の上に人為的に作られた盛り土も見つかったそうです。今回の発掘調査は今から埋め戻されることになっており、今後のことはまだ正式には何も決まっていませんが、少なくとも本丸のあった地区は地下に築城時の遺構などが良好な状態で保存されていることがわかり、高岡城の歴史的な価値がなお一層高まりましたので、これらの貴重な遺構の今後の更なる発掘調査に期待が持てますね。

 関連新聞記事はこちらこちら

 

大仏君の日記帳(高岡市観光協会のブログ)-高岡城跡発掘調査現地説明会
まず、梅林近くに設置された受付で資料を
いただきます。

 

大仏君の日記帳(高岡市観光協会のブログ)-高岡城跡発掘調査現地説明会
朝陽橋を渡ると、貫土橋(朝陽橋)周辺で
見つかった、細かい石を敷き詰めた栗石層の上に人為的に作られた盛り土の説明を受けます
 

大仏君の日記帳(高岡市観光協会のブログ)-高岡城跡発掘調査現地説明会
児童公園地区では説明はなく、フェンスの外から
眺めるだけ。ただし、後ほど射水神社境内の発掘地の説明で、ここの説明もしてくれました。現地表面の約1.3m下から築城時の整地層が確認されたそうです。

 

大仏君の日記帳(高岡市観光協会のブログ)-高岡城跡発掘調査現地説明会
本丸広場の南の入口あたりの発掘現場。
本丸の出入り口「虎口」があったとされる場所で、舗装の砂利を除去しただけで、地下10cmに築城時の整地層が確認されました。

 

大仏君の日記帳(高岡市観光協会のブログ)-高岡城跡発掘調査現地説明会
射水神社
境内の試掘溝です。写真の一番
大きな石の表面に「卍」の刻印が見つかりました。

大仏君の日記帳(高岡市観光協会のブログ)-高岡城跡発掘調査現地説明会
射水神社境内の試掘溝の全体像です。

(SH)

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