TAKAOKA Traditional Reborn Old Soul, New Form 伝統に宿る新しさ
高岡は、伝統と技が息づく「ものづくりのまち」です。高岡銅器や高岡漆器、越中福岡の菅笠など、長い歴史の中で磨かれてきた工芸が今も受け継がれ、職人の工房やギャラリーでは、伝統の技と新しい表現の両方を間近で体感することができます。手仕事の繊細さや美しさを、自分の目で、肌で感じながら、伝統に宿る新しい魅力を発見する旅に出かけてみましょう。

高岡銅器(たかおかどうき)
江戸時代に始まったとされる高岡銅器は、約400年にわたり技と心が受け継がれ、現在では日本を代表する銅器の産地として知られています。高岡で培われてきた鋳造技術は非常に高く、全国で作られる銅器の多くがこのまちから生み出されています。全国にある、まちおこしの一貫として置かれているアニメキャラクターの銅像の多くも高岡銅器のため、知らず知らずのうちに見かけている方も多いかもしれません。
高岡銅器というと、仏像や鐘などの伝統的な工芸品を思い浮かべるかもしれませんが、近年ではその技術を生かした現代的な作品も数多く作られています。花器やインテリア、シンプルで洗練されたオブジェなど、若い世代のライフスタイルにも自然に馴染むデザインが増えているのも特徴です。
伝統を守りながら新しい表現にも挑戦し続ける高岡銅器は、高岡のものづくり文化を今に伝える、大切な存在です。
<動画に登場する施設>
シマタニ昇龍工房~音色が紡ぐ、慈愛の逸品~


明治42年創業のシマタニ昇龍工房は、100を超える金槌と木槌を操り、真鍮を丹念に叩き、炎で熱する「鍛金技法」で、唯一無二の「おりん」を生み出します。その音色は、単なる響きを超え、職人がおりんの縁を叩き、耳を澄ませるたびに、まるで我が子を慈しむように調律される「命の音」。それぞれの「おりん」が持つ個性を最大限に引き出すその手仕事は、まさに「子を育てる親」の愛情そのもの。耳を澄ませば、その慈愛が織りなす美しい音色が、あなたの心にも響き渡るでしょう。
モメンタムファクトリー・Orii~色彩が織りなす、伝統と革新のハーモニー~


モメンタムファクトリー・Oriiは、鋳造品の腐食性を巧みに利用した、世界でも類を見ない「繊細な着色技術」で、見る者の心を奪います。1mm以下の極薄の銅板や真鍮板にさえ色鮮やかな命を吹き込むその技術は、仏像や美術工芸品の世界にとどまらず、日々の暮らしを彩るクラフト製品やインテリアへと昇華されています。伝統の技が、現代のライフスタイルに溶け込み、あなたの日常に新たな彩りをもたらす。さあ、その目で確かめてみませんか?
四津川製作所~喜泉に込められた情熱、時代を超える美意識~


第二次世界大戦後、花瓶の制作から始まった四津川製作所。創業時の屋号「喜泉(きせん)」に込められた「暮らしに喜びと潤いを添えたい」という情熱は、今日まで色褪せることなく脈々と受け継がれています。古の茶道具や香炉が持つ「伝統の美」を、現代の感性と融合させたグラスや酒器へと昇華させるその創造性は、まさに「時代を超える美意識」。喜泉堂、KISEN、空穏KUONの三つのブランドを中心に、伝統と革新が織りなす、珠玉の品々をぜひご堪能ください。
高岡漆器(たかおかしっき)
高岡漆器は江戸時代初期、町産業として興業し400年以上繋がれている国指定の伝統工芸品です。丁寧で繊細な作風は茶席や宴席でも高く評価され、日本の伝統文化の象徴として人々に愛されてきました。
特徴的なのは、漆の深い艶と、彫りや螺鈿(らでん:貝を使った装飾)、錆絵(さびえ)などの細やかな模様です。古典的な縁起物の花鳥風月の図柄から現代風のデザインまで、洗練された作品・製品は国内・国外を問わず高い人気を誇ります。
高岡を訪れた際には、高岡地域地場産業センター(ZIBA)や各社ショールームなどで実際に見学し職人の手仕事を間近に感じながら、漆器の繊細な美しさを楽しんでみてください。
<動画に登場する施設>
漆芸 吉川~蒔絵が魅せる、漆器の新たな息吹~


漆芸 吉川が手掛ける蒔絵は、見る角度によって表情を変える「生きた芸術」。中でも、吉川を代表するうずらの卵の殻を使用した「卵殻塗り」は、息をのむほどの繊細さで、漆器の常識を覆す新たな魅力を開花させます。動画では、その神業とも言える技術が次世代へと受け継がれる「感動の瞬間」が捉えられています。儚くも力強く芽吹く、新たなアイデアの誕生。その創造の軌跡を、ぜひその目でお確かめください。
漆芸 吉川(蒔絵師 吉川和行さん)Instagramはこちら
柴田漆器~伝統と革新が織りなす、高岡漆器の真髄~


柴田漆器店ショールームでは、彫刻塗、青貝塗、勇助塗といった高岡塗の伝統技法を継承する、繊細な匠の技が息づいています。工房では女性職人の手掛けた酒器や茶道具など伝統の継承と革新が融合した製品が生み出されます。 400年かけて熟成された高岡漆器の技術を注ぎ込んだ「これぞ日本の漆芸文化」と呼ぶにふさわしい、堂々たる美意識を宿した作品たち。日本の、そして高岡の歴史と文化を体現する、漆器の真髄をぜひご堪能ください。
越中福岡の菅笠(えっちゅうふくおかのすげがさ)


越中福岡の菅笠は、高岡市の福岡町で受け継がれてきた伝統的な工芸品(国指定「伝統的工芸品」)です。竹で笠の骨格となる骨を作り、その竹骨に、菅(すげ)という草を張りつけ、丁寧に縫って作るこの菅笠(傘や帽子のような使い方をします)は、雨や日差しを防ぐ実用性の高さと、素朴で美しい形が特長です。越中福岡の菅笠づくりは江戸時代から続く技術で、現在も伝統の技を守りながら全国の約90%の生産を福岡町が担っています。
福岡の菅笠が長く愛されてきた理由のひとつは、軽くて通気性がよく、水にも強い素材であることです。そのため、農作業や雨の日・暑い日の外出に昔から使われてきました。現在では、伝統的な形だけでなく、さまざまなサイズやデザインの菅笠が作られ、日常使いはもちろん、観光のお土産やインテリアとしても注目されています。
「富士笠」や「三度笠」、「角笠」といったクラシックな菅笠のほか、女性向けのデザインや染色した菅を使った帽子など、現代のライフスタイルに合うバリエーションも増えています。
ものづくり体験
高岡のまちには、ものづくりの技を体験できる工房や施設が点在しており、職人の指導のもと、自分だけの作品を作ることができます。体験で作った作品を持ち帰り、旅の思い出を形として残せるのも魅力のひとつです。ただ「見る」だけではなく、「作る楽しさ」を通して、職人文化やまちの歴史を身近に感じてみましょう。
<動画に登場する施設>
能作~五感で味わう、高岡の伝統工芸体験~


大正5年、仏具や茶器から始まった能作の鋳物づくりは、時代と共にその裾野を広げ、今や私たちの暮らしに寄り添う食器やインテリアへと進化を遂げました。ここでは、単に作品を見るだけでなく、鋳物製作体験で自らの手で形を生み出す喜びを感じ、広大な工場見学で職人の息遣いに触れ、そして能作の器で彩られた美食に舌鼓を打つ――。高岡の伝統工芸を五感で深く味わえる、唯一無二の体験があなたを待っています。老若男女、誰もが夢中になれる能作で、高岡の歴史と文化を心ゆくまでご体感ください。
大寺幸八郎商店~歴史が息づく町屋で、高岡の日常に触れる~


石畳と千本格子の美しい街並み。風情ある江戸時代の日本家屋に足を踏み入れるとそこは創業1860年の老舗・大寺幸八郎商店、金属工芸品のお店。
中では人気のアクセサリー体験、オリジナル表札製作、そして日本の美意識を楽しむ金継教室などが楽しめます。時間があれば奥の座敷に併設されたカフェギャラリーで庭を見ながらお茶を楽しむことができます。旅の思い出をたっぷりいかがでしょうか。
高岡地域地場産業センターZIBA~未来を紡ぐ、伝統の学び舎~


高岡地域地場産業センターZIBA(ジーバ)では、錫製のぐい吞みミニ水盤を製作する鋳物体験、漆器の器やアクセサリーなどに模様を描く漆器体験ができます。ここでの伝統工芸体験は、地元の職人や伝統工芸に携わる専門家が講師をおこなうことから、製作中にいろいろな話を聞け、より伝統工芸の技術の深さを感じることができます。さらに、富山の工芸品を買うことができるお店と、歴史や工程を学べる産業資料館もあり、心ゆくまで富山の伝統工芸に触れることができます。あなたも特別な一時を体験してみませんか?



















