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検索結果:平成の御車山
平成25年度からの5か年計画で進められている「平成の御車山」。
これまで高岡で守られてきた伝統と技術を後世へと伝えるために、新しく1基の御車山を制作しています。
平成29年度末の完成に向けて、平成27年度の1年間で制作した部材が、本日3月30日より、高岡御車山会館で展示開始されます。
(3月29日に関係者へとお披露目された時の様子です。)
躍動的な鳳凰と龍の彫刻や、
「平成乃御車山」と文字入れされた旗、
(さおの部分には螺鈿がほどこされています)
そして、車輪は二輪だけだったものが四輪となり、迫力が増しています。
2年後の完成に向けて、着々と歩みを進める平成の御車山。
今後も、完成したものから順に高岡御車山会館で展示していきますので、どうぞお楽しみに!
平成の御車山制作へのみなさまからの寄付も引き続きお待ちしております。
・平成の御車山の制作状況についてはこちら
・平成の御車山制作への寄付についてはこちら
(aa)
平成の御車山 / 焼嵌め(やきばめ)
カテゴリー :ブログ
儒教の基本経典・五経のひとつに数えられる「詩経」の一節、
『 鳳凰鳴けり、彼の高き岡に 梧桐生ず、彼の朝陽に 』。
高岡の地名はここに由来しており、
平成25年度から制作がすすめられている
「平成の御車山」のデザインコンセプトの主題でもあります。
良いものをつくるためには充分な時間が必要・・・というのは世のならいですが、
こちらの御車山は平成29年度をめどに完成とのことで
華やかな全体像を見ることができるのは、もうしばらく先の話。
制作開始から時間が経つにつれ、その存在が薄れてしまわないよう、
高岡市ではホームページ上に制作状況をのせています。
今年の8月には鉾留や車輪金具などの展示がなされ、実際に目にする機会も、もうけられていましたね。
職人さんによる地道な手仕事と
人々による寄附でもって、
着実に完成へとあゆみをすすめている「平成の御車山」。
木でできた車輪には、損傷を防ぎ、車の寿命を延ばす目的で
金属の輪が外側に付けられるものなのだそうですが、
その取りつけ作業=「焼嵌め(やきばめ)」が、9日(日)に行われました。
◆ 鉄輪を熱して膨張させるための、炉
◆ 空気を送り込んで、およそ800度にします
◆ 鉄輪を熱したら、冷めないうちにすぐ移動!
◆ 車輪の外側に嵌めます
◆ 水につけ鉄輪を収縮させることで、木部とくっつく仕組み。水蒸気の勢いがすごい!
「焼嵌め」は全体を通して技術者の経験と勘を要する作業ではありますが、
人が車輪の上にのって鉄輪をはめ込むところは
ことさら空気がはりつめていたように感じられました。
“木部を炭化させないよう気を遣うだろうに、すごく落ち着いてるな〜”と思っていたら
今回の方は、これまでにも10回ほど経験がおありだとか。納得・・・。
完成までの道のりは長くとも、
高岡のまちで守られてきた伝統や技術を次の世代へと伝え
それらを発展させるシンボルとすべく、今日も「平成の御車山」の制作は続いてゆくのです。
(tt)
平成25年度から制作が進められている、『平成の御車山』。
8月1日(金)〜3日(日) 大和高岡店1Fアトリウム(からくり時計のあるスペース)にて、
その制作段階作品が一部展示されています。
公開作品の中には
完成時に山車のてっぺんに付けられて遠い存在となってしまう鉾留が含まれており、
間近に見ることのできる貴重な機会なのです。
鳳凰をかたどった鉾留は、本日井波からお出まし。
近づくと、木の香りがとても爽やかでした。
◆何人もの人にかしずかれる鳳凰(羽・尾なしバージョン)
◆羽や尾は、台に載せてから組み合わせる仕様
◆檜(ヒノキ)=薄い色 と 桐=濃い色 が模様のようになっていて美しい
木彫りのプロたちが最も苦労した部分は、
各パーツの核となる胴、とのこと。
釘を使わず全てを組めるように、緻密に計算されているのですね。
足の部分は中心に金属よりも軽い竹を使用するといった工夫も、なされています。
◆足の断面はこんなイメージ
鉾留は今後
漆工と箔押しを経て、美しい黄金色に変身してゆく予定。
木のやさしい風合いを楽しむなら、今がチャンスです!
◆尾はすでに漆が塗られているため、黒っぽい色
◆今の段階だからこそ見える印
期間中はこの他にも、車輪金具や相座人形の試作品を公開。
今日から始まる七夕にお出かけの際は、
こちらにもぜひ足を運んでみてください。
◆鋳物の技術が生かされた、「内扇」桜文様金具
最後に…
高岡市では『平成の御車山』制作への寄附を募っております。
この取り組みを応援してもいいよ!という方は、
ぜひコチラをご覧ください。
(tt)