高岡の日本遺産をめぐるコース(港町編)
北前船にかけた夢と心意気
高岡駅からスタートし、電車やタクシー、徒歩で巡るコースです。
日本海を行き交い、動く総合商社として富を生んだ北前船。その寄港地のひとつである伏木港がある高岡市・伏木には、豪壮な建物や祭礼が今も残ります。北前船によってもたらされた豊かさや心意気は、「荒波を超えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」として、日本遺産に認定されました。その物語を感じ取れるスポットをご紹介します。
- 所要時間
- 4~5時間
- 移動手段
- 電車・タクシー・徒歩
このコースで訪れるスポット
- 国宝 雲龍山勝興寺
- 10:20
- 高岡市伏木北前船資料館
- 11:30
- 高岡市伏木気象資料館
- 12:00
- 道の駅 雨晴
- 12:40
- 国定公園 雨晴海岸
- 13:30
- 吉久の町並み(さまのこの町並み)
- 14:10

国宝 雲龍山勝興寺
浄土真宗の一大拠点
2022年12月に国宝指定された「勝興寺」。浄土真宗本願寺派の寺院で、本願寺を支える連枝(れんし)寺院のひとつです。
壮大なスケールの本堂は江戸時代後期に建てられたもので、国宝や重要文化財の建造物のうち全国で9番目の大きさ!その荘厳さには圧倒されます。
国宝指定されている建造物の他にも、実ならずの銀杏、天から降った石、水の涸れない池などといった「勝興寺に伝わる七不思議」が有名です。拝観の際は、こちらも自分の目で確かめてみてください。
音声ガイド案内を貸し出していますので(500円)、詳しい説明を聞きたい方はこちらも利用してみては。
- 住所
- 富山県高岡市伏木古国府17-1
- 電話番号
- 0766-44-0037
- 営業時間
- 3月~11月 / 9:00~16:30(入場は16:00まで)
12月~2月 / 9:00~16:00(入場は15:30まで)
※ペットの同伴はご遠慮ください。 - 定休日
- 無休
高岡市伏木北前船資料館
伏木廻船問屋の歴史を伝える資料館
かつて廻船問屋だった「旧秋元家住宅」を利用した資料館。伏木と周辺の村々の歴史紹介や船主の生活道具など、北前船に関する貴重な資料を展示しています。
数奇屋風建築や庭園が美しく、2階建ての土蔵には船の出入りを見張った望楼が残っています。望楼には実際に登ることが可能!
望楼からの景色を眺め、当時の港町・伏木に思いをはせてみてください。
- 住所
- 富山県高岡市伏木古国7-49
- 電話番号
- 0766-44-3999
- 営業時間
- 9:00~16:30
- 定休日
- 火曜日(祝日の場合その翌日)、12月29日~1月3日
高岡市伏木気象資料館
気象観測所を見学してみよう
明治16年、伏木在住の廻船問屋・藤井能三らの手によって設立された日本初の私立測候所です。平成18年3月には、庁舎及び測風塔が登録有形文化財に登録されました。
数々の気象観測機器や気象観測が開始されて以来の観測データが残っており、気象観測がどのように行われていたのか紹介しています。日本の気象観測の発展をうかがい知ることのできる気象な建物です。
そんな歴史のある測候所ですが、なんと現在も活躍中。1998(平成10)年に無人化されましたが、伏木特別地域気象観測所(旧伏木測候所)として全国に日々気象データを供給しています。実に、100年以上日々欠かすことなく気象情報を記録しつづけているのです。
- 住所
- 富山県高岡市古国府12-5
- 電話番号
- 0766-44-6905
- 営業時間
- 9:00~16:30
- 定休日
- 毎週火曜日(祝日はその翌日)及び年末年始(12月29日~1月3日)
道の駅 雨晴
目の前は海、遠くには立山連峰が!開放感溢れる道の駅
雨晴海岸沿いに建つ、船の形をモチーフにした真っ白でモダンな建物、道の駅「雨晴」。
1Fが情報発信コーナー、2Fがカフェ、ショップと展望デッキ、3Fは多目的ルームと展望デッキとなっています。
オーシャンビューが自慢の開放感あふれるカフェでは、海を眺めながらのんびりと楽しむことができます。ショップでは、「高岡銅器」「高岡漆器」の伝統工芸品をはじめ、地酒・地元銘菓・雑貨などの土産品を販売。雨晴海岸の景色、食、お買い物が楽しめる道の駅です。
- 住所
- 富山県高岡市太田24-74
- 電話番号
- 0766-53-5661
- 営業時間
- 9:00~17:00(※季節により最長19:00まで)
(1F情報発信コーナー・2F、3F展望デッキは24時間) - 定休日
- 無休
国定公園 雨晴海岸
絶景スポット!美しい海と山のコントラスト
ここ雨晴海岸から見る海越しの女岩と立山連峰は、まさに絶景。
海を挟み標高3,000m級の山々を望むことが出来る景色は、世界でもなかなか見ることができない絶景です。
万葉ゆかりの地でもあり、万葉の歌人、大伴家持は、この雨晴の風景をこよなく愛し多くの歌を詠みました。
その美しい景色は今も昔も変わらず、浜から眺める岩礁、富山湾越しに見る3,000m級の立山連峰の雄大な眺めは格別。息を呑む美しさです。
- 住所
- 富山県高岡市太田雨晴
- 電話番号
- 0766-20-1547
吉久の町並み(さまのこの町並み)
吉久は、藩政時代には収納米を納める越中で最大の加賀藩の『御蔵』があり、船で大坂などに出荷されました。明治になっても、米を扱う商人(米商)が多く住み、米の交易で栄えた町です。旧道沿いの町並みは幕末から昭和初期にかけてのものといわれ、貴重な文化遺産となっています。
(重要伝統的建造物群保存地区)
- 住所
- 富山県高岡市吉久二丁目・三丁目