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2012年4月6日
高岡市内の「かたかご(カタクリ)」の花の名所をご紹介します。(1)・・・高岡古城公園(その1)
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富山県高岡市は奈良時代に越中の国府が置かれていました。天平18年(西暦746年)、遠く奈良の都から、29歳の大伴家持(おおとものやかもち)が越中の国守(現在の富山県知事に相当)として赴任しました。越中の地の大いなる自然とそこに営まれる人々の暮らしは家持の詩情をかきたて、多くの歌を残しました。その代表的な歌のひとつがこれです。
もののふの 八十娘子(やそをとめ)らが 汲み乱(まが)ふ 寺井(てらゐ)の上(うへ)の 堅香子(かたかご)の花 (巻19、4143番歌)
現代語訳 「大勢の少女たちが、入り乱れて水を汲む、寺の井のほとりの、かたくりの花よ。(少女たちも美しく、花も美しい)」
この歌にちなんで、高岡市の花はかたかごの花(現在のカタクリ)となっており、高岡市内各地でかたかごの花を見ることができます。そんな市内のかたかごの花の名所の本日(4月6日)の様子をご紹介します。
① 高岡古城公園 (その1)
高岡古城公園内には2か所のかたかごの花の群生地があります。まずご紹介するのは射水神社入り口付近です。ここにかたかご園は3つあります。ひとつは射水神社の参道をお濠の方へ左に降りたところです。
(SH)