雪の国宝 瑞龍寺、地元民が好きな冬の高岡
富山県の国宝のひとつ、高岡市の「瑞龍寺」。荘厳かつ美しい佇まい、壮大な伽藍配置様式の豪壮にして典雅な美しさに圧倒される建造物です。
高岡で生まれ育ち、子どものころは瑞龍寺や八丁道で遊んでいた筆者が特に好きなのが、雪景色の中の瑞龍寺。
普段より一層美しく厳かな雰囲気が漂う冬の瑞龍寺、その周辺の情報をご紹介します。

総門から一直線の雪の道
高岡駅から徒歩約10分、新幹線が発着する新高岡駅からは徒歩約15分のところに「国宝 瑞龍寺」はあります。
高岡の開祖・加賀前田家2代当主 前田利長の菩提を弔うため3代当主の利常によって建立され、山門、仏殿、法堂が国宝にしていされていて、境内にはその他にも多くの重要文化財があります。
総門から一直接に、雪原をかき分けるように道が作られていて、しんしんと降る雪がより厳かな雰囲気を引き立てています。
屋根からは落雪があるので十分に注意しつつ、雪の道を進んでいきます。
より一層厳かな雰囲気の境内
鉛板葺きの仏殿屋根にも雪が降り積もります。仏殿の周りもしっかりと除雪がされていて、ぐるりと雪原の間を歩いて回ることができます。
足元に気をつけながら静かな境内の雰囲気を堪能できますよ。
回廊に入るとほっと安心
瑞龍寺は総門、山門、仏殿、法堂を一直線に配列し、左右に禅堂と大庫裏を置き、四周を回廊で結んだ伽藍構成です。
回廊に入ると、冷たい風を避けられて少しほっとします。障子窓から垣間見る仏殿はまた一味違って見えておすすめです。
Column
陽が差し込む回廊もおすすめです!
晴れた日は障子窓から陽が差し込みます。特に午前中がおすすめ。まっすぐに伸びる回廊に柔らかな日差しが入り、綺麗に写真が撮れますよ。

門前の甘味処「麒麟茶屋」と参道「八丁道」へも立ち寄り
拝観受付の前にある「麒麟茶屋」では、住職がデザインした名物「麒麟焼き」を販売。たい焼きより小ぶり、ほどよい甘さのあんこが絶妙なのでいくつでも食べられそうです。
ぜひ参拝後のおやつにいただいてみてください。
瑞龍寺門前から前田利長の墓所まで結んでいる「八丁道」も必見です。その長さが約八丁(870m)であることから「八丁道」と呼ばれ、参道には松と灯籠が配置されています。
松の木には雪国ならではの「雪吊り」がされていて、より美しさを演出しています。歩道は雪が解ける構造になっているので、安心して歩くことができます。
雪景色の市内スポット
瑞龍寺のほかにも、雪を被った高岡大仏、趣のある町並みの山町筋や金屋町など、普段とはまた違った景色が見られます。
町歩きの際には手袋やマフラー、長靴などで防寒・防水対策は必須です!屋根からの落雪にも十分お気をつけくださいね。
*気象情報・公共交通の運行状況などご確認のうえお出かけください*