重要伝統的建造物群保存地区に指定されていると共に、銅器工芸の職を今に残す金屋町（かなやまち）全域を使って、工芸作品の展示・販売を行う「金屋町楽市 in さまのこ」が今日9月21日（土）から始まりました。伝統的な家屋の中でも、石畳の路上でも、富山県内外の工芸作品が展示され、気に入れば購入することができます。

　また、同時に「きもの通り」というイベントも行われ、特別価格での浴衣レンタルがあり、会場が華やいでいます。明日22日（日）まで。そぞろ歩きするだけでも楽しいですよ。

石畳の路上で、工芸作品の作者本人とお話しすることができます。

普段は入ることのできない、伝統的な家屋の内側に入ることができるのも、「金屋町楽市 in さまのこ」の楽しみの一つです。工芸作品を手に取るも良し、庭を眺めるも良し。

展示・販売されているのは伝統工芸作品だけではありません。これはロシアの民芸品マトリョーシカに、漁師や富山の薬売りなど、富山で働く人々の姿を描いたトヤマトリョーシカ。おもしろいですね。

着物姿の女性がたくさん歩いていて、会場がとても華やかです。

アトラクションのブラスバンドの女性も全員が浴衣姿です。

いろんな体験もできます。これは人気を呼んでいた「金箔体験」。

 
こちらは「とんぼ玉のワークショップ」

（SH）

　いよいよ今週末9月21日（土）・22日（日）の2日間は「金屋町（かなやまち）楽市 in さまのこ」です。高岡の鋳物発祥の地であり、地元では「さまのこ」と呼ばれる千本格子の家並みと、銅片の敷き込まれた石畳が美しいたたずまいを見せる金屋町（かなやまち）の伝統的な町並み全域を使って、工芸作品の展示・販売を行うイベントです。

日程：9月21日（土）・22日（日） 10：00〜18：00（22日は17：00まで）
会場：富山県高岡市金屋町（かなやまち）石畳通り一帯
アクセスマップやシャトルバスについてはこちら。
公式facebookはこちら。

【 特徴その1．ゾーンミュージアム 】
★「ゾーンミュージアム」とは、この「金屋町（かなやまち）楽市 in さまのこ」のために考え出されたコンセプト。伝統的な町並みと、銅器・漆器などの伝統産業の技が脈々と息づいている金屋町全域（ゾーン）を使って行う生活空間内展示。
★町中の屋内も屋外も美術館にしてしまうという前代未聞のプロジェクト！ 
屋内もミュージアム（鷲北家）

屋外もミュージアム

【 特徴その2．楽市 】
★ただ展示してあるだけではない！　工芸品を生活空間内で見て、触れて、気軽に買うことのできるイベント。いわば超大型クラフトマーケット。
★展示作品は当代一流の作家から、全国一般公募の作家まで、さまざまな作品を楽しんでいただけます。

【 特徴その3．ポリゴニウム 】
★ポリゴニウムも、この「金屋町楽市 in さまのこ」のために考え出されたコンセプト。日本を代表する建築家隈研吾氏がデザインし、地元企業の三協立山アルミ（株）が製作したアルミ製の三角形を組み合わせたディスプレイシステム。

伝統的な景観の美を現代の製品で再生！　（喜多万右衛門家）

さらにカフェもポリゴニウム

屋台の椅子や机もポリゴニウム

案内看板だってポリゴニウム

【 特徴その4．きもの通り 】
★石畳通りの風情ある町並みを、着物や浴衣姿の学生スタッフが歩き、華やかな楽市の雰囲気を再現します。
★事前に着物や浴衣姿での来場を促すとともに、当日は浴衣のレンタル・着付けをおこないます。
★今年は着物のファッションショーも行われます。




アトラクションのブラスバンドも全員が浴衣姿

【 特徴その5．伝統的な家屋 】
★重要伝統的建造物群保存地区の、普段は見ることのできない伝統的な家屋の内側や中庭を楽しむことができます。

喜多万右衛門家

畠家

（SH)

　鋳物の街である高岡の歴史を伝える高岡市鋳物資料館が3月20日（水・祝）にリニューアルオープンしました。鋳物の製造工程や鋳物製品が見やすい展示室に一新し、親しみやすくなりました。 

　金屋町（かなやまち）が「鋳物師（いもじ）町」として昨年12月に国の重要伝統的建造物群（重伝建）保存地区に選定されたのに合わせての改装です。（→重伝建選定について詳しくはこちら）

 
今までは石畳の通りから奥まっていましたが、今回のリニューアルで展示室が石畳の通りと直結しました。

展示レイアウトが一新された第2展示室。

 
人間国宝の彫金家・金森映井智（かなもり えいいち）（1908〜2001）氏のコーナー。

（SH）