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【金屋町楽市inさまのこ】
カテゴリー :イベント金屋町(かなやまち)
今朝の高岡は澄みわたった青空が広がり、「これぞ秋晴れ!」と
ほめそやしたくなるほど、気持ちのよいものでした。
次第に温度をなくしていく風にも、しみじみと季節のうつろいを感じますね。
草木がうごかされている様子は見えないけれど、たしかに秋の気配を感じる。
そんな慎ましやかな風を、昔の人は“色なき風”と名づけたようです。
だんだんと透き通っていくようなイメージは
少しの寂寥感とともに儚さを感じさせる、この季節にぴったり。
そして、9月は年度の折り返し地点ということもあり、せわしなく過ごしている方も多いのでは、と思われます。
忙しさにとりまぎれてゆとりが感じられない人にも、
心を刺激するなにかに出合いたい人にも。
ぜひ訪れてもらいたいイベントをご紹介します。
◆昨年の様子・屋外
◆昨年の様子・屋内
【金屋町楽市inさまのこ】は、
重要伝統的建造物群保存地区である金屋町を舞台とした “町並み美術館”。
千本格子(さまのこ)が印象的な建物、
情緒あふれる石畳通り、
そして生活の場として生きた空気をはらんだ各家。
それらと工芸品が織りなす空間に流れるのは、心ほどける上質な時間。
ワークショップや茶会など、参加して楽しめるプログラムがあるのも嬉しいですね。
訪れればきっと、日常のさまざまを忘れ
秋の風のように透き通った感覚を味わえるはず。
(tt)
金屋町の石畳
カテゴリー :ブログ金屋町(かなやまち)
偶数月の15日は年金支給日。
この日を心待ちにしている方も多いことでしょう。
年金について個人的に感じるのは
“仕事や子育てなど、長年がんばってこられた方々への感謝のしるし”
みたいだな、ということ。
同時に、古き(失礼、)良きものを大切にする心は、
私たち日本人の誇れる部分だとも感じるのです。
ここ高岡にも歴史を重ねたモノや文化があり
そこに住まう私たちも、
長い時を経たものに対する尊敬の念をもって日々暮らしています。
ただ、人が生活を営む場である以上
“ずっとそのまま”であることは難しいもの。
重要伝統的建造物群保存地区である金屋町では
上下水道管やガス管の取り換え工事に伴い、石畳の一部がアスファルト舗装となった為、
今年の7月上旬から石畳の敷き直し工事が行われていました。
数日前には横田町一丁目〜ポケットパーク辺りまでの石畳が復旧。
写真がちょっと暗いですが、きれいになっていました。
お帰りなさい、石畳。
◆ 敷き直し後の石畳
◆ ポケットパークはこんなところ
◆ (上) / 敷き直し前 (下) / 敷き直し後
◆ マンホールも、もちろん石畳風
残りの部分は9月下旬から工事が行われる予定のため
完璧な姿の石畳通りに再び出合えるのは、少し先の話。
でも、9月20日(土)、21日(日)には【金屋町楽市inさまのこ】も開催されるので、
その際はぜひお越しください。素敵なイベントですよ〜!
北陸新幹線開業の暁には、金屋町が元の風情をとりもどし、
皆さんを出迎えてくれることと思います。
もうしばらく、お待ちくださいね。
(tt)
体験・見学のススメ⑤
カテゴリー :ブログ金屋町(かなやまち)
明治初期に初代利三郎氏が双型鋳物を始めて以来、
伝統的技法を守り続けている【鋳物工房 利三郎】 。
粋な青の暖簾が掛けられた店の裏手には
歴史を感じさせる工房があり、
そのなかで風鈴やペーパーウェイトなどの制作体験ができます。
今回は箸置き作りに挑戦。
まずは図案を決め、型に鉛筆で下書きしていきます。
次に釘を使って彫っていくのですが、
ペーパーウェイトを作る場合は、特に深く、幅を広くとって彫っていくと
模様が映えるとのこと。
彫り終わったら、
上下に分けられていた型を合わせて鋳込みの準備。
あつーい炎で溶かしたスズは、なめらかなで鏡のよう。
でも、このきれいな表面部分は不純物が含まれているため、取り除かれてしまうのです。
流し込んでから固まるまでは、あっという間でした。
型から出して冷まし、仕上げはプロにお任せ。
箸置きは2個出来上がるので、誰と使おうかと考える時間も楽しかったですよ♪
仕上げの作業場は体験場所のお隣にあり、ここがまた雰囲気抜群!
せっかくなのでご紹介〜。
覚書きが書かれた壁面は
時間を重ねた空間にしっくり馴染んでいて、思わず見入ってしまいました。
どこを切り取っても絵になる、作業場の一角。
◆ 風鈴 / ペーパーウェイト / 箸置き 制作体験 3,000円
(tt)