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高岡出身の銅版画家・南桂子(1911〜2004)は、少女・鳥・樹木などを題材にした抒情的で繊細な「銅板詩」を描く作家として知られ、メルヘン的な趣をたたえた作品は、ユニセフの発行物にも採用され、現在でも世界中の人々に愛されています。一昨年(2011年)が生誕100周年ということで、高岡を始めとして日本各地で展覧会が開催されました。(→高岡での開催はこちら)
以前の当ブログでもお知らせしたように(→こちら)、その南桂子と夫・浜口陽三の展覧会「毛糸と、小鳥 浜口陽三・南桂子 銅版画 二人展」が東京のミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションで開催中なので(8/27〜2014.1/13)、東京出張の折に立ち寄ってきました。
東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅の3番出口から地上に出たら目の前。大変わかりやすい場所に位置しています。詳しくはこちらをご覧ください。1階に浜口陽三の作品、地下1階に南桂子の作品が展示されています。静謐な空間の中で、世界の人々を魅了した、透明感のある、純粋な世界を楽しんできました。
なお、この美術館は南桂子の夫であった銅版画家・浜口陽三(1909〜2000)がヤマサ醤油第10代目社長濱口儀兵衛の三男であったことからヤマサ醤油(株)が開設した美術館です。ヤマサ醤油の倉庫だったスペースを改装したそうです。
入り口は併設されたカフェになっており、そこに掲げられたバナー。
(SH)
以前の当ブログで、石川県の小松市では高岡より一足早く曳山会館を建設中ということをお知らせしましたが(→こちら)、たまたま小松市に行く機会があったので、毎年5月の「お旅まつり」で「小松曳山子供歌舞伎」が披露されることで有名な小松市の、今年5月1日にオープンした「こまつ曳山交流館みよっさ」を見てきました。
館の愛称である「みよっさ」とは、「〜してみようよ」と呼び掛けの時に使う小松の方言であり、また、展示されている曳山や伝統芸能の発表を「見る」という2つの意味を込めています。「行ってみよう」、「伝統芸能に触れてみよう」、「体験してみよう」など、訪れる人がさまざまな楽しみ方や意味を見つけられる施設を目指しているとのことです。
入館料は無料。10時〜17時の開館で、4〜11月は無休。12〜3月は毎週水曜日が休館です。JR小松駅西口から徒歩5分という便利な場所です。専用駐車場はありません。
なお、高岡市でも毎年5月1日開催の御車山祭(みくるまやままつり)の山車(やま)を常設展示する高岡御車山会館の建設中で、北陸新幹線富山県開業に合わせて、2015年(平成27年)春のオープンを目指しています。
ちなみに、富山県内の曳山会館・展示館と称しているのは、砺波市(となみし)出町(でまち)子供歌舞伎曳山会館(砺波市)、城端(じょうはな)曳山会館(南砺市)、越中八尾(やつお)観光会館[曳山展示館](富山市)の3箇所で、射水市では川の駅新湊(しんみなと)で曳山を展示しており、氷見市でも今年4月に「御座町(ござまち)曳山館」がオープンしています。
八日市町の曳山。2基のうち、こちらの1基はターンテーブルによって回転しています。
十八番(おはこ)舞台。48畳もの広さのある舞台では、和の伝統芸能のお稽古や発表の場として利用できます。この日は缶バッジ作り(左)と和楽器体験(右)の会場となっていました。
2階のライブラリーコーナー。
(SH)