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ドラえもんで知られる富山県高岡市出身の漫画家の故藤子・F・不二雄氏の緞帳(どんちょう)用の原画が、高岡信用金庫 本店で10月11日(木)から1年間にわたって公開されていると聞き、見に行ってきました。
1983年(昭和58年)に、地元の工芸品を紹介する高岡地域地場産業センターが設立された際、同センター内の小ホールに設置する緞帳を高岡信用金庫が寄贈。子供たちも喜ぶような絵柄にしようと、藤子氏に原画を依頼したとのことです。原画は横78.5センチ、横24.5センチの切り絵作品で、三日月が浮かぶ夜空を子どもたちを乗せた帆船が飛ぶ様子を表現した幻想的な作品です。藤子氏が手がけた切り絵作品は貴重だそうです。
緞帳の完成後、原画は高岡信用金庫の所有物になりましたが、これまでほとんど公開されてきませんでした。今年がドラえもんの生誕100年前であることや、路面電車の万葉線にドラえもん電車が登場したことを受け、展示を始めることにしたとのことです。(→関連新聞記事はこちらやこちら)
高岡信用金庫本店の住所は高岡市守山町。土蔵造りの町並みで有名な山町筋(やまちょうすじ) に面していますから、観光の途中で立ち寄ることも可能です。玄関を入って右側のロビーの一角に展示してあります。
原画の解説です。下が緞帳の写真です。小ホールの写真はこちらに載っています。緞帳も写っています。
(SH)
高岡市はドラえもんを生み出した藤子・F・不二雄先生の出身地で、ドラえもんの像などもあるので、よくいろんな媒体に取り上げていただきます。最近でも、富山県が発行している「マニアックに遊ぶディープな富山情報誌」と称する「ロカルちゃ!」 Vol.5(今年の3月発行)のアニメ・まんが特集号では、「ドラえもん関連施設に注目!!」 として高岡市の藤子・F・不二雄先生ゆかりの地が紹介されています(→こちら)。
ところで、ドラえもんの誕生日ってご存知ですか? 正解は「2112年9月3日」。原作の漫画では、ちょうど100年後の未来からやってきた猫型ロボットという設定になっています。そこで中日新聞の「編集部おすすめのお出かけスポットを紹介」のコーナーでは、ドラえもんの誕生日を記念して、8月29日に「ドラえもんに会えるまち 藤子・F・不二雄先生の故郷」 という記事が載り(→こちら)、ここでも高岡市の藤子・F・不二雄先生ゆかりの地が紹介されています。
また、富山県立図書館 (富山市茶屋町)でも、ドラえもんの誕生日を記念して、8月28日(火)〜9月9日(日)に「ドラえもん生誕前100年 未来をソウゾウしてみよう」という特集展示で(→こちら)、ドラえもんに関する資料のほか、今からちょうど100年後であることから、約100年前の人々が想像した未来について書かれている資料や、100年後(未来)について考える資料もあわせて展示いたします。(→関連新聞記事はこちら)
はたして、100年後にはドラえもんのようなロボットはできているのでしょうか? 楽しみですね。
高岡おとぎの森公園の「ドラえもんの空き地」にあるドラえもんたちの楽しい立体像。