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北陸新幹線開業記念プレ事業【亀山の眼 田附の眼 みえるものとみえないものとの境界】
カテゴリー :ミュゼふくおかカメラ館
今日からいよいよ【高岡万葉まつり】がスタートし、
メインイベントである【万葉集全20巻朗唱の会】の舞台・高岡古城公園は
落ち着きを感じさせるこの季節に似つかわしく、典雅な雰囲気に包まれています。
気候がよく過ごしやすい秋は
各地で様々なイベントが催されるにぎやかな季節であると同時に
“読書の” “スポーツの” “食欲の” などの言葉が冠されることが多く、
皆さんご存知の“芸術の秋”も、そのひとつ。
今回は“芸術の秋”におすすめの硬派な写真展を、ご紹介したいと思います。
写真界の直木賞と言われる土門拳賞(第32回)を受賞した 亀山 亮 氏 と
同じく芥川賞と言われる木村伊兵衛写真賞(第37回)を受賞した田附 勝 氏 。
ともに優れた賞を受賞し、
以前から交流があったという両氏の作品が並ぶ写真展
先月6日(土)から、ミュゼふくおかカメラ館にて開催中。
亀山氏の“眼”がとらえた、戦場に広がる様々な闇。
そして田附氏の“眼”がとらえた、忘れ去られてゆく日本列島の姿。
それらから感じるのは
憂いに満ちた現実を切り取る彼らのまなざしが持つ、鋭さをはらんだ優しさ。
作品に目を向けていると
“みるべきこと”や“みえないもの”について、おのずと考えさせられます。
◆ 「AFRIKA WAR JOURNAL」の前で / 亀山氏
仕事とのバランスをとるために普段は八丈島でゆったりと生活している、という亀山氏は
先月行われたギャラリートーク&サイン会で
「戦場やテロの現場では、私たちと同じ普通の人々が普通に生活している」と話し、
戦争を目の当たりにした者にしか語れない現実を来場者に伝えていました。
◆ 「DECOTORA」前にて / 田附氏
また、
9年にわたり全国でアートトラックとそのドライバーを撮影してきた田附氏は
2006年から足を踏み入れ撮影を始めた東北地方について、
メカジキ突棒漁やシカ猟に同行し撮影した際の臨場感溢れる話などを同会で披露。
こちらの写真展では、田附氏の木村伊兵衛写真賞作品「東北」22点を前期・後期に分けて展示。
来週10月7日(火)から後期の作品が並ぶので、お見逃しなく!
そして、
田附氏の作品「KURAGARI」の
“夜の暗闇で鹿と出会う感覚”が体験できる展示方法にも、ぜひ、注目してみてくださいね。
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秋のミュージアムコンサートhibiki
(tt)