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2012年10月23日

高岡市の金屋町が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されるよう答申されました。

カテゴリー :金屋町(かなやまち)


 国の文化審議会は10月19日(金)に、高岡市の金屋町(かなやまち)重要伝統的建造物群(重伝建)保存地区に選定することを文部科学大臣に答申しました。富山県内で重伝建(じゅうでんけん)地区に選定されるのは、世界遺産になっている南砺市五箇山の相倉、菅沼両合掌集落と、高岡市の山町筋(やまちょうすじ)に続いて4件目。鋳物師(いもじ)としては全国初の選定です。早ければ年内にも正式決定します。(→文化庁の報道発表はこちら


 
加賀藩2代藩主の前田利長は、約400年前に高岡城と城下町を建設した際に、鍋や釜などを鋳造する鋳物師(いもじ)7人を砺波郡西部金屋(にしぶかなや)(現・高岡市戸出)から呼び寄せて、千保川(せんぼがわ)西岸に土地を与えました。この拝領地を中心として金屋町が成立し、鋳物師たちが鋳物産業を興して発展しました。「高岡鋳物発祥の地」とされています。

 

 金屋町では江戸時代から昭和初期までに建てられた町屋や土蔵がよく保存されています。保存地区は東西約140m、南北約450mの約6.4ヘクタール。高岡市は、街路の無電柱化や路面の石畳整備などで歴史的町並みの維持に努め、町に残る関連資料を展示する鋳物資料館も開設しています。

 

 重伝建地区選定理由は、「切妻造平入形式の町屋が連続して残り、正面一階にはサマノコと呼ばれる格子を設け、二階には袖壁を設ける。化粧で見せた長押(なげし)や貫が漆喰壁とコントラストをなして美しい」となっています。

 

 正式決定すると、重伝建地区は日本全国41道府県の82市町村に102地区となります。また、重伝建地区はその地区の種別によって、港町、武家町、商家町、宿場町、在郷町、茶屋町、寺町、鉱山町、温泉町、醸造町、漆工町、製織町、製塩町、製蝋町、製磁町、社家町、講中宿、里坊群、漁村、山村集落、養蚕集落、船主集落、島の農村集落などに分類されていますが、鋳物師(いもじ)としては全国初の選定です。(→上記の報道発表102地区全部が挙げられています)

 

 高岡市の金屋町が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されると、山町筋(やまちょうすじ)に次いで市内2か所目。それも、約600mで近接するという、全国でも極めて珍しいケースです。JR高岡駅から直線で山町筋までは約600m、金屋町 までは約1,200m。2か所の重伝建地区にぜひお越しください。

 

大仏君の日記帳(高岡市観光協会のブログ)-金屋町 
金屋町の町並み。

 

 

(SH)

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