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高岡市は加賀前田家の第2代藩主の前田利長が404年前の1609年(慶長14年)に開町し、9月13日に入城しました。国宝瑞龍寺(ずいりゅうじ)はその前田利長の菩提寺です。そして、瑞龍寺と長さ約八町(870m)の八丁道(はっちょうみち)の参道で結ばれた先に、国史跡の前田利長公墓所があります。
1646年(正保3年)の建立当初の墓域の規模は、なんと5万坪とも伝えられており、古絵図によると以前は二重の堀もめぐらされており、大名個人の墓としては他に類をみない大きさと構造を誇りました。
今では墓域は約8,000㎡と縮小していますが、利長の廟は二段構造の方形墳墓で、全面が加賀の戸室石で覆われ、蓮華の陽刻が三段にわたって刻まれており、武将のものとしては全国一という高さ11.75mの堂々とした石塔があります。残念ながら普段は非公開です(柵越しに石塔は望めます)。
ただし、毎年9月13日(前田利長が高岡に入城した日)には墓前で前田利長公顕彰祭(けんしょうさい)が行われ、この日は特別に一般公開されます。明日9月13日(金)は10:00〜10:40に顕彰祭が行われ、10:40〜14:00に墓所の一般公開があります。詳しくはこちらをご覧ください。昨年の公開の様子は当ブログでも紹介しています(→こちら)。
前田利長公墓所はJR高岡駅南口から徒歩約14分。石燈籠に導かれて、利長の遺徳を偲んでみませんか。
(SH)
高岡市は加賀前田家の第2代藩主の前田利長が404年前の1609年(慶長14年)に開町しました。国宝瑞龍寺(ずいりゅうじ)はその前田利長の菩提寺です。そして、瑞龍寺と長さ約八町(870m)の八丁道(はっちょうみち)の参道で結ばれた先に、国史跡の前田利長公墓所があります。墓前のお堀に白いスイレンの花がきれいに咲いています。
柵の中には武将のものとしては全国一という高さ11.75mの堂々とした石塔があります。残念ながら普段は非公開です(このように柵越しに石塔は望めます)。ただし、毎年9月13日には墓前で前田利長公顕彰祭(けんしょうさい)が行われ、この日は特別に一般公開されます。(→昨年の一般公開の様子はこちら)
(SH)
昨日の当ブログでお知らせしたように(→こちら)、本日9月13日(木)は国史跡の前田利長公墓所の一般公開があったので、さっそく行ってきました。
御廟は下段、上段、墓碑の三段構成。下段の一辺は15.5m。地面から墓碑までの高さは11.75m。近くで見ると、想像以上の大きさです。
背面(北面)にまわってみました。御廟は下段だけでも高さ3m。歩いている人と比較すると、その大きさがよくわかります。
御廟の上下段は狩野探幽下絵と伝承されている蓮華陽刻で覆われています。基本は2パターン。左右で葉の向きが異なります。
ところが、130枚の蓮華陽刻の中で、たった1枚だけ模様が異なります。高岡市役所の文化財課の人に教えてもらいました。異なる理由は謎だそうです。
1枚だけ異なるのは、背面(北面)の上段の右から4枚目。矢印の蓮華陽刻です。不思議ですねえ。
正面(南面)階段の側面には花の無い、葉だけの蓮華陽刻もあります。
前田利長公墓所 を囲む堀にはスイレンの白い花がたくさん咲いていました。
(SH)