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2014年11月10日

平成の御車山 / 焼嵌め(やきばめ)

カテゴリー :ブログ


儒教の基本経典・五経のひとつに数えられる「詩経」の一節、

『 鳳凰鳴けり、彼の高き岡に 梧桐生ず、彼の朝陽に 』。

高岡の地名はここに由来しており、

平成25年度から制作がすすめられている

「平成の御車山」のデザインコンセプトの主題でもあります。

 

良いものをつくるためには充分な時間が必要・・・というのは世のならいですが、

こちらの御車山は平成29年度をめどに完成とのことで

華やかな全体像を見ることができるのは、もうしばらく先の話。

制作開始から時間が経つにつれ、その存在が薄れてしまわないよう、

高岡市ではホームページ上に制作状況をのせています。

今年の8月には鉾留や車輪金具などの展示がなされ、実際に目にする機会も、もうけられていましたね。

 

職人さんによる地道な手仕事と

人々による寄附でもって、

着実に完成へとあゆみをすすめている「平成の御車山」。

木でできた車輪には、損傷を防ぎ、車の寿命を延ばす目的で

金属の輪が外側に付けられるものなのだそうですが、

その取りつけ作業=「焼嵌め(やきばめ)」が、9日(日)に行われました。

 

 

DSC01774

◆ 鉄輪を熱して膨張させるための、炉

 

 

DSC01747

◆ 空気を送り込んで、およそ800度にします

 

 

4.熱せられた鉄輪が車輪に装着される

◆ 鉄輪を熱したら、冷めないうちにすぐ移動!

 

 

DSC01758

◆ 車輪の外側に嵌めます

 

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◆ 水につけ鉄輪を収縮させることで、木部とくっつく仕組み。水蒸気の勢いがすごい!

 

 

「焼嵌め」は全体を通して技術者の経験と勘を要する作業ではありますが、

人が車輪の上にのって鉄輪をはめ込むところは

ことさら空気がはりつめていたように感じられました。

“木部を炭化させないよう気を遣うだろうに、すごく落ち着いてるな〜”と思っていたら

今回の方は、これまでにも10回ほど経験がおありだとか。納得・・・。

 

完成までの道のりは長くとも、

高岡のまちで守られてきた伝統や技術を次の世代へと伝え

それらを発展させるシンボルとすべく、今日も「平成の御車山」の制作は続いてゆくのです。

 

 

(tt)

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