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勝興寺「平成の大修理」見学
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大人の遠足、大人のあそび、大人の休日 ・・・など
“大人の”という言葉を戴くだけで、その魅力を更に増すものがあります。
学生を卒業して久しい人にとっては懐かしさを感じさせる“社会科見学”も、
この一つではないでしょうか。
先日の記事でご紹介した
勝興寺「平成の大修理」の現場見学は、
きっと“大人の社会科見学”にあたるのだと思います。
大広間や台所などを覆う素屋根のなかに何度か入らせてもらいましたが
訪れるたびに変化があって、本当におもしろいのです。
◆ 一足先に修理を終えた唐門
今月なかばに見学した際には、
どこに使われていたものなのかを細かく記して並べてある木の板や
職人さんによるメモの下に分類された瓦など
数か月前には陳列されていなかった勝興寺の“欠片”を、つぶさに見ることができました。
そして、職人さんたちによる「杮葺き(こけらぶき)」の作業も
上から眺めたり、近くで見つめてみたり。
傷んだ部材に新しい木材を接いだ様子には
「色が違いすぎて浮いちゃうんじゃ?」と思ってしまいましたが、
先に修理を終えた本堂をよ〜く見ると、同じ方法がとられている箇所があって
新しい木材もしっくりなじんでいました。
違いがはっきりとわかるので、両方見学される方は修理現場を先に見るのがオススメ。
また、9:00-16:00となっている見学可能時間のうち、
12:00〜13:00の1時間と10:00〜と15:00〜の各30分程度は
職人さんたちの休憩時間となっています。
「せっかくなら職人技をこの目で見たい!」という場合には
上記の時間をさけた方が、良さそうです。
日々変化してゆく重要文化財の舞台裏。
この機会に、のぞきに行ってみてはいかがでしょうか。
◆ 本堂では愛嬌のあるこんな香炉も、みなさんをお待ちしています
(tt)